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▼ワインとグラスについて

●ワインはグラスとの関係で美味しく飲もう

ワインとグラスの関係は密接です。
ワインを楽しむためには香り・味わいはもちろん、ワインの色・脚といった視覚的要素だって重要です。
そこで、ワインの特長ごとに合うグラスの特長も変ってくるわけです。

一度、違うタイプのグラスで同じワインを飲み比べてみてください。
そこには微妙な違いが感じられると思います。
ワインを口に入れる時、ふちの厚み・丸みが口当たりの繊細さに影響します。
また、口中へ流れるときの傾きの強弱はワインの香りのバランスを左右します。
そして全体の形状は酸味・渋味の特長をより強調したり和らげたりしてくれます。

美しい色合いを楽しむなら飾りが少ない薄手のガラス。
ワインの脚を眺めるにはゆがみのない適度な丸み。
また、空気に触れながらの味の変化も楽しむなら径は大きめ。

こうしたワインとグラスの関係を、世界で初めて研究したのはオーストリアの「リーデルグラス」だと言われています。


●代表的な赤ワイン用のグラス

ボルドー型と言えば一般に底が広くてゆるい丸みを帯び、ウエストから上は直線的です。
このタイプは、飲むときに空気に触れる液面が広く、そのため渋みはより柔らく風味はより強く感じられるという特長があります。
ぶどう品種で言うとカベルネ・ソーヴィニョンやメルローのワインは、多くがこれにあたります。

もちろん赤ワインだから渋み、というわけではありません。
果実味や酸味に特長のあるブルゴーニュワイン用は、底は大きく広いもののウエストから縁にかけてすぼまっています。ワインが舌の 先端から喉越しまで細く流れるようデザインされ、酸味が爽やかに感じられると言われます。
ぶどう品種ではピノ・ノワールのワインは、多くがこれにあたります。


●代表的な白ワイン用のグラス

繊細でフルーティな白の味覚を楽しむにはまた別な形状が適しています。
白ワイン用のグラスは一般に赤ワイン用よりも径がやや細めです。
そのほうが注いでから風味が変化しにくく、ワインの冷気も保たれます。
キリッとフルーティな味覚の白ほど径は小さめ、全体も一回り小さいサイズのものがよく使われます。
代表的な品種はリースリングやソーヴィニョン・ブランでしょう。

ただし、シャブリ等のコクと酸味の強い白ワインは底だけ大きくふくらんだデザインが適すると言われます。
品種ではシャルドネのワインは、多くがこれにあたります。


●スパークリングワイン用のグラス

パーティ等で乾杯によく使うのがクープ型です。注いですぐの香り立ち・泡立ちがいいのは、径が広くて
ずんぐりしたクープ型の特長です。

逆にドライなシャンパン等をゆっくり楽しむにはフルート型が適します。
香りが長く残り、はじける泡がグラスに共鳴してエレガントな響きを立ててくれます。


●詳しくは

以上はグラスのデザインとのあくまで一般的なので、ワインの知識を持っている方は、ちょっと違うところもあるぞとお気づきでしょう。
もちろん厳密に言えばこんな単純なものではありません。だからこそ、ワインは楽しいものです。
そのワインの個性の中で、今までの飲み方と少し変えて、今の自分にはまるワインを見付けてみてはいかがでしょうか。

こうした「グラスの機能」はリーデル社が提唱し始めたものと言われます。
1756年創業のリーデル社。ボヘミアに始まり、当時はシャンデリア、香水瓶等のガラス生産を行っていたそうです。第二次世界大戦後、チェコスロバキアの共産主義化によりリーデル工場は、接収、国営化されたためクラウス・ヨゼフ・リーデルはオーストリアにおいて再スタートさせる事となります。
1956年、クラウス・ヨゼフ・リーデルは、父ワルターと共にチロルに工場を設立。彼の功績は色付き・装飾のガラスから無色・透明の機能的な脚付グラスに方針を変更した事。1960年「リーデル・ソムリエシリーズ」の開発に成功します。クラウスの息子、現社長であるゲオルグ・リーデルは、この考えを異なった価格帯の製品にも適用し、ブドウ品種とグラス形状の関係を科学的に考え研究し続けています。これらのグラスは、エキスパート達の試飲による味覚判定を基準に最終決定され、時にはワイン愛好家達の意見も取り入れるといいます。現在では、ソムリエシリーズを筆頭に数々のシリーズを発表、全世界のワインファンから支持を受けています。